わたしが思う「壮大な曲」というのは、
以下のように定義します。
前奏からメロディにかけてだけではなく、メロディやサビが切り替わるタイミングでテンポがゆっくりから速いに変わったり、速いからゆっくりになったりするような、
静と動の対比がカッコよくて、なおかつメロディやサビが壮大な感じで、コーラスやストリングスが入っているとさらにいい感じになる曲
言葉にすると、こんな感じでしょう。
中でも選りすぐりの11曲をピックアップしてみました。
自分なりの曲紹介文と、動画を貼ってみました!
Acid Black Cherry『Maria』
アルバム「Q.E.D.」に収録されている曲です。
終盤のコーラスは、ファンの中から抽選で選ばれた人たちで歌い上げられています。
バラードの出だしから、疾走感のあるメロディで、
終盤にまたミディアムバラード的なテンポに変わって、
まさに壮大な感じで終曲に向かいます。
yasuはソロ活動でこういう曲をやりたかったんだろうな~、
というのが全面に出ている一曲です。
アルバム曲にしておくのが勿体ないです!
My Chemical Romance『Welcome to the Black Parade』
洋楽からも選曲してみました。
このバンドは、ぶっちゃけこの曲だけは有名なのではないでしょうか。
落ち着いた出だしからは全く想像できないような底抜けに明るいアップテンポなロックに変わり、
さらにテンションが上がって、テンポを落ち着かせて壮大な感じなって終曲に向かいます。
ABCの『Maria』に似ているメロディ構成で、
本テーマで書こうと思った時に、真っ先にこの2曲が思い浮かびました。
まだ、聞いたことないって人は、一度は必ず聞いてみてほしい一曲です。
Queen『Bohemian Rhapsody』
洋楽繋がりということで、自分の人生で一番最初に驚いた曲がこれです。
Queenはスローバラードも結構多いイメージだったので、
この曲もバラードか~と思って、ボーっと聞いていたら、
中盤の盛り上がりからの、終盤で一気に爆発する盛り上がりを聞いて、
なんじゃこりゃあ!と衝撃を覚えました。
わたしのなかの壮大ブームの火付け役です。
「We Will Rock You」や「Don't Stop Me Now」だけじゃない、
Queenを聞いてみてください。
Versailles『God Palace -Method of Inheritance-』
ゴリゴリのヴィジュアル系メタルバンドです。
バンドコンセプトは「薔薇の末裔」とか言っちゃうレベルのV系です。
名前の通り、フランスをめっちゃ意識したバンドでして、
曲もだいたいフランスのことがテーマに書かれています。
『God Palace』はメジャー1stアルバムの第1曲目にして、
なんと10分30秒の長さがある大曲です。
一曲の中に第一楽章から第四楽章まであり、
それぞれテンポが変わります。
この曲だけでお腹いっぱい!って感じですが、
この調子であと11曲続くとか恐ろしいです。
本稿における壮大さNo.1と言っても過言ではない一曲です。
X(X JAPAN)『ROSE OF PAIN』
アルバム『BLUE BLOOD』から、隠れた名曲をピックアップしてみました。
こんな素晴らしい曲がアルバム曲だなんて勿体なさすぎます!
しかも、Xのメジャーデビューアルバムとして、
1989年にリリースされていることに驚きを隠せません。
イントロが、いきなりクラシックの出だしです。
バッハの小フーガト短調のメロディそのままから入り、
徐々にスピードが上がって行きます。
最終的には、Xの中でも屈指のスピード曲になるあたりも、
出だしから想像だにつかない展開です。
バラードも、ミディアムテンポも、ハイスピードにも、
TOSHIの声はカンペキにマッチしていますし、
HIDEとPATAのギターもしっかり鳴らすとこ、速弾きのとことの対比も最高です。
こんな曲を書けるYOSHIKIは本当に天才だなと思います。
L'Arc~en~Ciel『浸食~lose control』
静と動の対比、という点では非常に印象的な一曲です。
壮大というよりは、ダークよりな雰囲気の曲ですが、
hydeの歌声自体が壮大な印象を与えているので、
結果として何とも言えない壮大な曲に仕上がっていると思います。
この曲は「HONEY」「花葬」と同時リリースされたシングルです。
「HONEY」の圧倒的な知名度のなか、
わたしは「花葬」とともにこの「浸食~lose control」が非常に好きです。
Nightwish『Ghost Love Score』
出ました!わたしが猛プッシュしているNightwishです。
壮大=Nightwish=壮大という方程式が成り立つ唯一無二の存在と言えましょう。
出だしから、とんでもなく壮大で、
テンポが速くなっても壮大で、中盤でミディアムに壮大で、
終盤にかけても壮大で、最後まで壮大なテンションで、
しかも10分ほどの長さがある曲です。
Nightwishというバンドの演奏技術の高さに加えて、
本気のオペラ歌手であるターヤのボーカルは奇跡の組み合わせでした。
世界中見渡しても、Nightwishに並ぶ存在はないので、
本当の意味で唯一無二であると言い切っていいと思います。
個人的にNightwishの中で最も壮大に思う曲をピックアップしました。
摩天楼オペラ『喝采と激情のグロリア』
こちらもゴリゴリのヴィジュアル系メタルバンドです。
キーボードを配置した5人編成という珍しいバンドです。
Janne Da Arcと同じですが、曲調は全然違います。
ボーカルの苑の歌唱力がハンパじゃないです!
高音ボイスとビブラートはガンガンでして、
西川貴教を彷彿とさせるボーカリストですね。
本曲は2013年と最近にリリースされた、
曲と同タイトルのアルバム『喝采と激情のグロリア』の最終曲です。
アップテンポから始まって、
終盤でミディアムになって、
ラストはアカペラで終わるという、
最終曲にふさわしいエンディングです。
摩天楼オペラは、どの曲もかなりいい感じです!
Youtubeに音源たくさん上がっているので
興味ある方は聞き込んでみてください。
MALICE MIZER『ヴェル・エール~空白の時間の中で~』
聞いたことないぞ?と思う方もいるかもしれませんが、
むかし、Gacktがいたバンドと言えば察しがつくと思います。
当時から圧倒的な歌唱力を持っていて、
MALICEのクラシカルな世界観とGacktの芯のある声は非常にマッチしています。
テンポの違いは、ハッキリとはしていませんが、
壮大さというイメージで言うと、
MALICEは外せないなということで選曲しました。
20代前半のGacktのパフォーマンスも必見です。
D『7th Rose』
壮大と言えば、Dもミスター壮大と言えるくらい壮大な曲揃いです。
メジャー2ndアルバムタイトル名にもなっている同曲は、
ボーカルのASAGIの良さが全面に押し出ている一曲です。
アカペラ、デスボイス、ファルセット、ビブラートetcと
これでもかという技のオンパレードです。
ゆったりとしたイントロから、いきなりフルスロットルでデスボイスの連発。
かと思いきやハイトーン&ファルセットからのまたデスボイスと、
目まぐるしく変化して行きます。
唐突にサビでワンテンポゆっくりになり、聞かせるところはしっかり聞かせたと思ったら、
いきなりロックバラード調になるなど、非常に忙しい曲です。
Dというバンドのテーマでもある薔薇の名を冠しているだけあって、
相当気合い入れてつくった曲なんだなとビシビシ伝わります。
島谷ひとみ『Camellia-カメリア-』
V系ばっかやん、となるのもイヤだったので、
唯一の日本人女性アーティストからの選曲です。
カバー歌手みたいなイメージが強いみたいですが、
わたしは一歌手として、とても好きなアーティストです。
単純に歌声に癒されますし、アップテンポの曲に名曲揃いです。
今度、島谷ひとみベストコレクション的なエントリーを書きたいくらいです。
中でも壮大さで言ったら、
本曲の右に出る曲はありません。
わたしのなかの壮大=シンフォニックメタルみたいなイメージを覆す、
JPOPでもこんな壮大な曲があるんだぞ!という良いアピールになった一曲です。
あとがき
先日の「私を構成する9枚」と被らないように、
わたしのドツボな曲を11曲あげてみました。
V系の音楽が非常にわたしのツボなのですが、
肝心の見た目は後から知ることが多く、
そういう意味ではV系好きとは言えないと思っています。
「静と動の対比がカッコよくて……」
という曲を一言でいうのが難しいので、
V系とかよく聞くって言いますけどね。
こういうのが好きって人は一部には多いと思うので、
その人たちを理解する補助となれば幸いです。